実践!機能性表示食品認可2【商品の企画】
こんにちは、河村農園の河村です。
今回は前回の「実践!機能性食品認可」に続き、【商品の企画】についてお話していきたいと思います。
機能性表示食品認可 商品の企画
機能性表示食品認可について、大事になのは【商品の企画】です。
商品の企画は、「こんな商品があったら売れるかなあ?」というアイディアからスタートします。
例えば【目に良いお茶を作ろうか?】と考えれば、思い浮かぶのはアントシアニンという成分です。
では、アントシアニンが入っている原料は何か?
どのようなブレンドで、どのような味にしていこうか?
・・・という流れもあります。
しかし弊社では、まずは既存の人気商品である【ごぼう茶】に付加価値をつけていこう、というところからスタートしました。
ごぼう茶は、お通じにいいのではと思い調べると、先行している有名メーカーさんが「便通にいい」で機能性を取得していました。
そしてどのようなシステマティックレビューを使用しているか調べてみると、独自に臨床試験をされており、また特許をある部分で申請をしておりました。
先に特許申請されると後から参入する場合問題が生じる可能性があり、「便通にいい」は回避する事にしました。
先行して商品を申請したり、販売する場合は、やはりこの辺の特許権や商標権などを抑えておくことが大事になるなーと感心してしまいました。
感心している場合ではないのですが。
ちなみにどれを機能性表示とするのかは、コンサルタントや専門家に相談します。データ収集は私自身も行いましたが、まず何万件もある論文から絞り込んでいく必要があります。臨床試験は正しいやり方をしているか、偏っていないか等の判定基準があり、最終的に2〜3つの論文を抽出し、根拠を示していきます。
この作業はかなり専門的な部分なので、専門の方への依頼となります。
機能性表示食品認可の流れ
ごぼう茶には「イヌリン」という有効成分があることがわかっていました。
そこでお通じ系の他に何か効果がないかと調べてみると、「食後血糖値の上昇を抑える」という効果が発見されました。
一日分のごぼう茶で、イヌリンの量をカバーできることが何となく予想されて、商品化に向かう事が決まりました。
簡単に流れを説明すると、
(1)どんな機能性を表示するか
(2)機能性の成分を決める。
(3)商品の構成を決める。
商品の構成とは、原料のことです。
ごぼうの場合はごぼう茶の中にイヌリンが既定値以上あるのでごぼう茶だけで充分なのですが、成分が足りない場合は何を加えていくか?と考えていきます。
もちろん成分だけではなく、味、原価のことも含めてブレンドをしっかり考えます。
(4)喫食のパターンを決める、一日の摂取量など、
(5)成分分析
です。
最初の難関というか、私の場合は喫食のパターンがしっかりしていませんでした。そのため、分析の仕方やパターンで随分と無駄な出費をしてしまいました。
次回はこのお話も詳しくしていきたいと思います。
次回「実践!機能性食品申請3【喫食パターンの決定】」へ続きます。