実践!機能性表示食品認可4【分析】
こんにちは、河村農園の河村です。
今回は前回の「実践!機能性食品申請3【喫食パターンの決定】」に続き、【分析】についてお話していきたいと思います。
分析について
喫食パターンがちゃんと決まると、いよいよ分析に出す段階となります。
私の場合は、エクセルのシートにわかりやすく各分析方法の一覧表を作りました。
というのも、分析センター(弊社は日本食品分析センターに依頼)は、分析の方法についてはかなり詳細に質問してきます。
例えば・・・
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- 使用する沸騰水は98度ですか?
- 水は、大阪の水道水でいいですか?
- 急須はないのでガラスのビーカーでいいですか?
など、普段聞きなれない単語でたくさんの確認事項が出てきます。
こんな仕事はしてこなかったので、想像以上の難関でした。確認ばかりでなかなか前に進みません。
ごぼう茶の場合の分析パターン
参考までに、ごぼう茶の場合の分析パターンは、
・イヌリンの分析:3パターン・・・水出し、やかん 煮出し、急須
煮出し、やかん、水出しと飲み方ごとの分析が必要です。
パッケージに記載する情報は申請に提出した書類と整合性が取れていなければいけません。「水出しも可能」とするならば、そのパターンの分析がもちろん必要なのです。
・栄養成分分析:お茶と原料で2パターン
原料そのものと、お茶を作ったものの分析が必要です。
・カフェイン分析:1パターン
ごぼう茶はノンカフェインを謳っているため、原料そのものにカフェインが入っているかどうかの分析が必要です。
ごぼう茶ひとつで、上記の分析が必要です。
けっこうな量と費用で、頭が真っ白になりました。見積もりは出来るだけ見ないようにしていました(金額を見ると足が止まりますので・・・)
次回に活用できるように記録を残す
このように、様々な確認事項やパターンが必要になる分析。
また次回の商品にも利用できるように、エクセル等の一覧表を作って、分析の方法をわかるようにしてくことをオススメします。
●ティーパックは、お湯の中で揺らす?何回?何分おきに?
●何時間冷やせばいいのか?
●お湯は98度か?急須がないときはビーカーでもいいか?
●蓋がなければアルミでもいい?
こういった多くの確認事項も、エクセルに記してこちらから指定しておけば、分析センターは指定通りにしてくれます。
またイヌリンの検出方法に関しては、資料の提出があるので分析センターに依頼しておかないといけません。
弊社は検出限界値を標準より下げたので、書類としては出ませんでしたが、ヒヤリングで弊社にて書類を作成提出しました。
今回は【分析について】まで、進みました。
次回も機能性表示食品認可についてお話をしていきます。