宮崎産の日向夏の乾燥品試作
宮崎産の日向夏を試験的に乾燥してみました。
乾燥した日向夏とお茶をブレンドしたものを土産物売り場等でたまに見かけます。ただ、量産されたものは香料を使っているので商品価値はあまりないと思っています。
弊社では数年前に大分産レモンを乾燥してお茶にブレンドした商品を製造していましたが、今はやっていません。なぜ廃番になったかは思い出せませんが、たぶん組んで売り出したお相手とうまく行かなくなったような気がします。
それはさておき果実系の紅茶やお茶を作りたくて、まずはごぼうの関係の農業法人に日向夏ないか声をかけたところ、100kgならあるとのことで、早速注文して試験乾燥してみました。
水分と糖度が高めの日向夏をスライス
宮崎産の日向夏の収穫は2月~3月程度ですが、3ヵ月ぐらい冷凍保存していたため、追熟(収穫後に完熟させること)しており、水分と糖度が高めの物でした。
届いた日向夏をスライサーでスライスします。かなり水分が出ましたが、そのままエビラに広げ乾燥機にセット。
乾燥時間は8時間、温度は55度程度でセットしました。
試しにこれで運転してみましたが、なかなかうまく行きません。
仕上げに関しては企業秘密になるのでこの辺でご容赦くださいませ。
風味と適度な甘さ、味が残った日向夏の乾燥品が完成
さて試行錯誤の結果、風味と適度な甘さ、味が残った日向夏の乾燥品が出来上がりました。
ブレンドは紅茶や日本茶、ごぼう茶とブレンドしても美味しく頂けます。ただ、日向夏を入れすぎると甘みが残って口の中がベタベタしてしまいました。
まだティーパック加工など実際の製造には入っていませんが味的には有望な素材と言えます。
大分のかぼすや、四国のゆず、レモンといった果実系の乾燥品も面白いなーと思い、今後は商品化していきたいと思っています。