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宮崎県都城市にあるごぼうの畑の視察に行ってきました

梅雨入り前に、宮崎県都城市にあるごぼうの畑に毎年この時期恒例の視察に行ってきました。
収穫が始まる前に生育状況などの打ち合わせを行います。

全国的に発生している根腐れ病への懸念

最近気になっているのは、全国的に発生している根腐れ病でごぼうやサツマイモなどの根もの野菜に被害が出ていることですね。
これは連作などで地力が低下していることが原因かと思われます。対策は、一度作った畑を数年休ませ、その間に有機肥料等入れて、地力の回復をして行くことでしょう。

農地は、窒素・リン酸・カリといった主要肥料の他に微量要素が必要です。そして微生物が存在し、一つの世界を作り出しているのです。特定農産物の栽培収穫を繰り返しているとバランスが崩れ、地力が低下し、病害虫の発生につながります。
それを避けるために、農地を休ませることは大事ですね。

その点、米作はすごいですよ。水田は毎回川から水を引いていますが、川の微量要素などを大量に補充します。また、水を張ることで土壌の殺菌効果を発揮します。なので、水田が枯れることはないのです。何百年はわかりませんが、畑と比較するとなん百倍以上も長持ちすると思います。

水田でコメをたくさん作って、皆さんコメを食べましょう。玄米食や米粉を利用した食品をもっと利用していれば、食糧危機は何のそのですよ。そのためには水田を大事にして荒らさない事です。いざというときはコメを作ればいいのですから。

弊社で利用しているごぼう「柳川理想」


弊社で利用しているごぼうは「柳川理想」という品種です。白身で細く長く肉質が柔らかいのが特徴で、実は日本で栽培しているごぼうの半分以上がこの品種です。
ごぼうは他の農作物と比べ品種改良が進んでおらず、数種類しか栽培種はありません。ここ都城では四月ごろ畑に直接種をまき、栽培を開始し7月の初旬から収穫作業に入ります。今年は春先の冷え込みや長雨などもなく順調にごぼうが生育しており、収穫を楽しみにしております。

今回、毎年ごぼうを仕入れている農業法人にお邪魔したときは大量のサツマイモを段ボールに詰めて出荷していました。
ごぼうももう少ししたら、弊社向けに出荷されてきます。早くおいしいごぼう茶作りたいですね!

 

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