ごぼう茶 鉄窯焙煎の巻
今回は、ごぼう茶の鉄窯焙煎の話をしたいと思います。
当初私は、遠赤焙煎でこんがりと香りをよくつけ仕上げたごぼう茶は美味しいだろうと考えていました。スタッフもみんな、この方法に納得していました。
ところがごぼう茶を飲んだお客さんから、「味が薄い」「香りも薄い」という感想をいただき、さらにお茶を作って置いておくと緑色になるとの苦情が届きました。
味と香りが薄い原因は、焙煎が不十分だったからだと理解しました。しかしお茶が緑色になるのはなぜだろうと、私もすっかり思い悩んでしまいました。
そんな時、詳しいお客様がお茶が緑色になる原因を調べてくださったおかげで、原因が解明しました。
なんと、焙煎が弱い場合、ごぼうに残された酵素がアルカリ性に反応して緑色になるとのことでした。
ごぼうの酵素自体は体にいいものなのですが、ビックリしますよね。
弊社の地区の水は、おそらくアルカリが強くないのでしょう。弊社の環境では緑色への変色はしなかったのです。(勉強不足でした)
それ以降、味香りの改善も含めて、鉄の釜でゴロンゴロンとじっくり炒り上げて仕上げることにしました。それからはお客様からよい評価を頂いています。
また弊社のごぼう茶は水出し可能をうたっていますので、殺菌工程の意味も含めております。
鉄窯でじっくりと焙煎することで殺菌もでき、お湯出しでも水出しでもすぐに美味しく、安心してお楽しみいただけるお茶となっています。